◇ 妻の母と夫との不和を原因とする離婚請求
妻の母と夫との不和を原因とする夫からの離婚請求が認められた事案
夫婦ともに医師の家庭において、妻の母が夫を嫌い、娘(妻)に夫との離婚を強く勧めたところ、妻が母の意見に同調し、夫に医師としての研究生活を諦めさせ、臨床医として働くことを求め、さらに、夫所有名義の家屋を売却し、妻の母名義で借り受けた借家での生活を強要するなど、夫に対し無理強いしたため、夫の妻に対する信頼感が失われ、夫が婚姻維持の意思を喪失したことから、婚姻を継続し難い重大な事由が生じているとして、夫からの離婚請求が認められた事案。
(東京地判昭和38年5月27日判時349-549)