◇ 心理的虐待を離婚原因と認めなかったケース

心理的虐待行為と離婚請求との因果関係が明らかでないとして離婚請求が棄却された事案

別居1年余りの夫婦において、家庭生活への非協力、精神的虐待等によって婚姻関係が破綻し、婚姻を継続し難い重大な事由があるとして、妻が夫に離婚を求めた事案において、夫婦の30年以上の婚姻関係がおおむね平穏に継続し てきたうえ、夫婦間のトラブル解決の話し合いがほとんどされないまま一気に訴訟まで事態が展開した、と判示し、婚姻関係を見つめ直し、今後の人生への展望を考えたうえで、なお夫婦の和合への試みがされるべきだとして、妻の離婚請求を棄却した事案

(東京地判平成17年3月14日)

 

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