◇ うつ病が原因となった離婚請求
うつ病が原因となった離婚請求が棄却された事案
別居から3年3ヶ月の夫婦について、夫が離婚を考える原因となった妻の言動は、うつ病の影響を受けたものである可能性があり、ほとんど話し合い の場を持つことのできなかった夫婦にとって、当事者間の婚姻関係は破綻に瀕しているが、妻のうつ病が治癒し、または妻の病状についての夫の理解が深まれば、婚姻関係は改善することもでき、現時点ではいまだ破綻している
とは言えないとして、離婚請求が棄却された。
[名古屋高判平成20年4月8日家月61巻2号240頁]