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離婚判例 身体的欠陥1 


● 交通事故が原因で身体障害者になった夫に対する妻からの離婚請求が
  認められた事案

夫が婚姻後に発生した事故により身体に障害を負い、車椅子を用いる生活に
なったが、夫の車椅子生活は回復の見込みがないこと、事故を原因として夫
婦間では正常な性生活を営めなくなり、その結果、妻が、夫との性生活に嫌
悪感を抱くようになったこと、別居期間は夫との同居期間の何倍もの長期に
なっていたこと、その間、妻がその両親とともに長男を育ててきたことなど
から、妻の夫婦関係継続の意思の完全な喪失により、夫婦間の婚姻生活はす
でに破綻し、婚姻を継続し難い重大な事由があるものとして、妻からの離婚
請求を認容した。

● 控訴審判断の要旨(東京高判昭和52年5月26日判時857-77)

     X:妻(原告・被控訴人)  Y:夫(被告・控訴人)
     ・昭和41年10月  長男出生
     ・昭和42年4月   Yが事故に遭い、別居開始
     ・昭和45年6月   Y退院し自宅に戻る 
           8月    再び別居開始
     ・昭和47年5月    Y重度障害センターへ入所

Xには、身体障害者のYを引き取り、夫婦として相協力し苦労を共にする意思は
まったくなくなっており、同居期間の何倍にも当たる長年月にわたって、Yのい
ないまま両親と同居し長男を育て上げてきている現実が、その意思をとうてい
動かし難いものとしているものと認めざるをえない。現在のYが、ひたすらXの
愛情と家庭生活への復帰を希求していることは、推察するにあまりあるものがあ
るが、それを知りつつも受け入れる気持ちになれないでいるXの態度も、本件の
事実関係からすれば、あながち心得違いとして強く非難されるべきものとも言い
難く、XにすがるYの一方的な心情のゆえにXの翻意を強いることは、生涯Xに対
してのみ犠牲を強いる結果となりかねず、両当事者の平等な相互協力を本旨とす
る婚姻の理念に照らしても、当を得たこととはなし難い。
 要するに、XとYとの間の婚姻は、Yの不幸な事故から生じた身体の障害および
事故後の経緯に基因するXの夫婦関係継続の意思の完全な喪失により、すでに破
綻しているものというべく、婚姻を継続し難い重大な事由があるものとして、X
の離婚請求はこれを容認せざるをえない。Yには、社会福祉制度にまつところが
多いとはいえ、自力厚生の途を進む強い意思を期待してやまない。




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